不動産鑑定士とは

不動産鑑定士の仕事について

不動産鑑定士とは、法律に基づき、不動産鑑定評価を行うことが認められた唯一の国家資格者です。
不動産の価格と賃料に関する専門家であり、公的評価や民間取引に広く関与しています。
また、土地の有効活用などに関する専門的なコンサルティングも行い、不動産に関する課題解決を支援しています。

不動産鑑定業務

不動産鑑定士は、「地価公示」や「地価調査」、「相続税・固定資産税標準地の評価」など、国や自治体が実施する公的な土地評価を担っています。
また、公共用地の取得のための評価、裁判・調停上の評価、不動産証券化に関する評価、時価会計に伴う企業保有の資産再評価など、幅広く活躍しています。

コンサルティング業務

不動産鑑定士は、鑑定評価で培った知識と経験を活かし、不動産の有効活用や相続対策、土地の開発計画などについて、個人や企業の相談に応じています。
不動産に関する課題に対して、実務に根ざした的確なアドバイスを提供する専門家です。

こんな時に不動産鑑定評価書がお役に立ちます

  • 不動産を売買したい

    「いい値がつけば手放したい」「そろそろ新居を購入したい」「隣の土地を買い増したいけど、相場はいくらぐらいなんだろう」などと思っている時、不動産の適正な価格を知る事によって、安心して取引が出来ます。

  • 不動産を等価交換したい

    不動産を交換する時、交換譲渡資産と交換取得資産の時価の差額がこれらの時価の内多い方の金額の20%相当額以内であるかの判断資料になります。

  • 不動産を賃貸借したい

    ビルやマンションなど、適正な賃料の根拠を説明します。また地代や契約更新料、名義書替料などの評価についても対応可能です。「大家さんと賃料改定について交渉したい」「土地賃貸借の契約を新たに締結したい」などの場合に不動産鑑定評価書が役立ちます。借地権・借家権・区分所有権などの財産価値の判定の根拠としても有効です。

  • 減損会計・賃貸等不動産時価開示

    会計制度の変更により、一定の企業が所有する「固定資産」について評価が必要となりました。不動産鑑定士は、不動産の将来キャッシュフローや処分価値など、様々な面から適正価格を提供します。

  • 不動産を担保に融資を受けたい

    手持ちの不動産を担保に事業資金を借りる時、不動産鑑定評価書があれば、借入可能金額の予想が付きます。また逆に、不動産を担保に設定する時には、不動産の鑑定評価額が担保価値の適正額を判断する材料となります。

  • 公有財産の評価・有効活用等

    不動産鑑定士は、公有財産の評価や有効利用提案などの様々な場面で市町村等をサポートします。

  • 相続対策のために評価額を知っておきたい

    鑑定評価を活用する事で、適正な不動産の評価額が把握でき、相続財産の公平な分割が可能となります。

  • 企業再建

    不動産鑑定士は、企業の保有する不動産の時価評価等を通じて、企業の自主再建や法的再建のサポートを行います。

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